今日、学習ボランティアとしておじゃました小学2年生の算数は、「テープ図」の書きかたでした。
つまずいている子どもさんが、ピンときたり理解ができるようになった声がけや教えかたをまとめてみました。
テープ図とは
今日の問題です。
トマトが20コあります。
12コ食べると残りはいくつですか。
テープ図であらわしてみましょう。
この問題をテープ図であらわしてみます。
ここがわからない
担任の先生が黒板に見本を書いていきますが、何のことだかさっぱりわからないという顔をしている子どももいます。
そもそも「テープ図」って何?
「テープ図」という言葉が聞きなれないかもしれません。
これまでたし算や引き算では、「式」を書いたり、「数えブロック」を使って計算をしてきました。
子どもの側からすると、急に出てきた感があります。
そんな時には、マスキングテープをノートに貼りつけてみます。
区切りや数を書きこんでいきます。
「テープの形をした図だから”テープ図”っていうんだよ。」
図の区切りのマークの意味がわからない
テープ図では、区切りの部分に曲線をひきます。
この赤線の意味がわからない子どももいます。
「これ何?」。
「ここからここまでとわかるように、このマーク(しるし)をつけておくんだよ。」
大人にとってはあたりまえの感覚になっていることでも、初めて見た子どもからすれば「何だろう?」なんですよね。
「この線は(ここからここまでという意味だから)つなげてもいいんだよ。」
なぜテープ図を書くのか
式は書けるけど
この程度の問題は、多くの子どもが迷わずに式にすることができます。
20-12= ▢
式が書けるなら、テープ図など不要では?と思われるかもしれませんが、これから先、問題が複雑になってきたり、割合の学習をするときに、図にすることにより理解を助けます。
問題がかんたんなうちに、テープ図を書くことに慣れておくことは大切です。
全体と部分の関係
今回のトマトの問題でみてみます。
全体=20コ 部分①=12コ 部分②=8コ
つまり、次のことがいえるわけです。
◎全体-部分①=部分②
◎全体-部分②=部分①
◎部分①+部分②=全体
図にすることにより、全体と部分の関係が理解しやすくなり、また、検算という考え方にもつながります。
絵より簡単
トマトの絵を書いて、問題をあらわしてみます。
まず、トマトが20コあります。
12コたべると。
とまあこのように、いちいちトマトをかくのは大変です。
テープ図であれば、数が大きくなっても、トマトがきゅうりになってもまったく困りません。
まとめ
テープ図は、フリーハンドで書くため、線が曲がっていてもOK。
区切り位置も8の方が12の部分より長くなってさえいなければよく、イメージがつかめればいいのです。