入学式から3週間ほど経ち、ゴールデンウィークが待ち遠しい時期になってきました。
保育園ではなかなか集団生活になじめず、小学校での生活を心配されているおうちもあるかと思います。
私が学習ボランティアで行っている小学校に、まさにそのような子どもさんが入学してきたことがありました。
その子どもさんは、保育園での様子がウソかと思えるほど見事に集団生活になじみ、ひらがなや算数の学習にも取り組むことができました。
先生方の対応方法や成長の様子をお伝えしたいと思います。

入学式の翌日
入学式の日は1時間程度の式の後、写真撮影をして教科書が配られ帰宅となります。
翌日から本格的に学校生活が始まっていくわけですが、イスにすわって担任の先生の話を聞いていることは難しかったようです。
一人廊下に出て、すわり込んでいます。
支援員さんが横に付き見守りをしていますが、教室に戻る気配はありませんでした。
「書かない」のではなくて「書けない」
2日目の授業では、さっそく「自分の名前を書いてみよう。」と紙が配られました。
多くの子どもさんたちがひらがなで自分の名前を書く中、その子どもさんは「自分は書かない。」と言って、鉛筆を持とうとしません。
「うすく鉛筆で書いてあげるから、その上をなぞってみる?」と声をかけても「自分は書かない。」の一点張りです。
その後いよいよ「ひらがな」の勉強が本格的に始まってくるわけですが、その時になってわかったのです。
「書かない」のではなく、「書けない」のだと。
最初のひらがなは「し」でした。
1年生用のドリルですから、マス目は大きめですが、そのマス目の中に「し」を書くことができないのです。
上から下に向かって線を引き始めるとマス目を飛び出しまだ下に向かって線を引いています。
「そろそろ曲がって。」と言っても、曲げて書くことができません。
字の練習をする前に、たて線やよこ線を書いたり、くるくるっと書いたりの運筆の練習が必要な段階でした。
学校の日課とは
学校生活はチャイムを聞いて行動します。
保育園ではその子どもさん専任の加配の先生が付き、本人のやりたいことをやりたいタイミングでやって過ごしてきたようですが、学校ではどうなるのでしょうか。
↓
席にすわる
↓
授業開始のあいさつを全員でする
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授業が始まる
↓
授業の終わりのチャイムが鳴る
↓
全員であいさつをする
学校は、「チャイム&あいさつ」で始まり、「チャイム&あいさつ」で終わるのが基本です。
最初は時間にかかわらず好きに床に寝そべっていましたが、学校の基本となるこの生活パターンを根気よく声がけし続け、そのお子さんが席につくのを先生も他の子どもさんも待ちました。
また、次のようなごく当たり前のことも徹底していました。
- 先生が話しをしている時にはおしゃべりをしない
- 列に並んで待つ
- 廊下は二列に並んで歩く
日課どおりに生活させることの効果
日課どおりに生活するということは、集団生活になじむということです。
不思議なことになじんでくると、学習もすすんできます。
「子どもさんに寄り添って」という言葉は、個人の言動を尊重するようにとらえられがちですが、集団に属している以上、どの子どもさんも実はみんなと一緒に集団活動がしたいのではないでしょうか。
どうやったらみんなと同じように活動ができるのかわからなくて、いつもみんなと違うことをしながらここまできたけれど、周囲の助けをかりて集団に入れたのです。
入ってみたら、「楽しい!」。
楽しいと感じられれば、「安心」し、「自然と落ち着いてくる」のです。
落ち着いてくると、「学習」も入ってくる。
どんどん良いサイクルになっていったのです。
まとめ
集団に適応していないのは、自分の好きなことをやりたいからというよりは、どうやって集団に入いるのかがわからなくているのかもしれません。
友だちと一緒に活動することがどんなに楽しいかは、当の子どもさんの笑顔が証明しているように思います。
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