努力が報われなかったと、この人の口から出た言葉がゆえに、日本中が羽生選手の苦しみやつらさにおもいをはせたのではないでしょうか。
そして、つらさと苦しさが胸をふさぎますが、感動と尊敬も同時にわきあがってきます。
3連覇とメダルをのがしたというのに、ニュースや紙面での扱われ方の大きさがそれを裏付けています。
努力してきたことは報われてきた
今回の「報われない努力」発言の裏返しは、「(これまでは)努力したことは(ほぼ)報われてきた」ということを意味するのでしょうか。
五輪2連覇で、今回のオリンピック直前の代表選考会となった全日本も、圧倒的演技で優勝でした。
インタビューの言葉のはしばしや報道記事などから、実力のある人が高い目標に向かって練習や努力を重ね目標を1つ1つクリアし続けてきたことを、改めて思いおこさせます。
目標設定やプライドが高い
今回4回転半を封印していたら、色はともかくメダルは取れたのではないかと思ってしまうのですが、そんな論調の記事はどこにも見当たりません。
羽生選手は、4回転半を飛ばないと金メダルは難しいというような話をしていましたが、前2回の金メダルとちがって、4回転半というだれにもできないことを添えての「絶対的金メダル」にしたかったのかななどと勝手に思ったりもします。
確実に手にできるものをあえてつかまずに、王道をいくとでもいうようなところに、羽生選手の目標設定の高さやプライドの高さが感じられます。
金メダルを取れなくて
4回転半ジャンプは転倒したけれども、挑戦したこと自体がすごかった!
転倒はしたけれど世界初としてジャンプ自体は4回転半であったと認定され、本当によかった!
演技直後の率直な話も共感できた!
少し時間がたって、前向きな発言が出てきたのもうれしい!
羽生選手はすごい!魅了される!応援したい!
でも、ひっかかるのはやはり金メダルが取れなかったという現実。
金メダルとれなかったがゆえに、本人が苦しむ。だからファンも苦しい。
最後に
羽生選手はこれからも競技人生を続けていくようです。
羽生選手の演技が今後も見られるのはうれしいことですが、また、苦しさに耐えていくことを続けていくのかと思うと、心配でもあります。