夕飯の支度をしようとタラの切身が入っているパックを開けようとしたときに、信じられない光景が目に飛び込んできました。
パックの中で、何やら細い糸のようなものが動いているのです。
しかも、とても元気に。
もしや、これがあの有名なアニサキス!?
アニサキスを発見
切身の中に潜んでいればわからなかったかもしれませんが、切身から離れてパックのすみっこで大暴れしているので気がつきました。
全長3㎝以上ありそうです。
老眼がすすんできているというのに、はっきり見えてしまいました。
「な、何これ!?」
商品を返品して返金してもらえるか
よくよく加熱すれば切身は食べられるとは思いますが、気持ちわるくてパックのラップを開ける気にすらなれません。
ここで迷います。
〇アニサキスはそもそも魚介類に寄生している。
〇切身の中にいれば気づかずに加熱していて食べており、知らぬが仏であった。
アニサキスは切身のパックに入っていてはいけない異物ではないため(入っていてほしくないけれど)、返品しても返金してもらえるのか?
しかし、たとえ返金してもらえなくても、購入した商品がこんな気持ちの悪い状態にあることを知ってもらい、できるだけ対策をとってほしいという意味で、返品だけでもしてこようと最寄りのスーパーに向かいました。
鮮魚コーナーからやってきた担当者の方が、「申し訳ありませんでした。」とあやまってくれた後に言ったセリフにまた驚き。
「パックすると苦しくなって、出てきてしまうんですよね。」
「目視に気をつけていきます。」
え、えっー
やっぱりいるんですね。そもそも魚の中に。
どうなるかと心配した返金は「すぐ準備しますね。」とレジ担当の方が、その場で一瞬で対応してくれました。
勇気と根気を出してよかった。
アニサキスによる食中毒の予防方法は?
アニサキスによる食中毒の症状
厚生労働省のホームページによると、食中毒の症状は次のとおりです。
◆急性胃アニサキス症
食後数時間後から十数時間後に、みぞおちの激しい痛み、悪心、嘔吐を生じます。
◆急性腸アニサキス症
食後十数時間後から数日後に、激しい下腹部痛、腹膜炎症状を生じます。
このホームページには、胃の粘膜に潜入するアニサキスの幼虫の写真がのっています。
人様の胃の粘膜を突き破るとは、何たる無礼。
そんなことになったら、痛いどころの話しではありません。
アニサキスによる食中毒の予防方法
厚生労働書のホームページに載っているものを抜き出してみました。
〇新鮮な魚を選ぶ。
〇丸ごと1匹で購入したら、速やかに内蔵を取り除く
〇内臓を生で食べない
〇目視で確認して、アニサキスを除去する
〇冷凍は-20度Cで24時間以上
〇加熱は70度C以上。または60度Cで1分。
一般的な料理で使う食酢での処理、塩漬け、醤油やわさびを付けても、アニサキスの幼虫は死滅しないとのことです。
まとめ
店員さんに10%オフの赤札がついたパックを返品する時には少々恥ずかしい思いもしましたが、担当者の方に理解していただけてよかったです。
返金額235円。
がんばりました。
加熱用の魚は、しっかり焼いたり煮たりすることが大切ですね。