実家の整理をしていたら、胸が痛むものを見つけてしまいました。
それは、「がん情報サービス」というサイトの資料を印刷したものでした。
もしも、がんが再発したら:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ]
このサイトは国立がん研究センターが運営しており、一般向けに、がんになった本人や家族に対して様々な情報が提供されています。
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本人はいろいろ調べていた
父は長患いをしなかったため、家にいたときには自分で自分のことをやっていました。
そのため、父がこういった資料を読んでいたことを、亡くなってから3年以上もたって知ることになったのです。
アンダーラインが引かれた箇所
『もしも、がんが再発したら』
つらいフレーズですね。
ページをめくっていくと、アンダーラインが引かれた箇所がありました。
それは、「落ち込みの兆候」についてのページでした。
〇無力で絶望的だと感じる、あるいは人生は意味がないと感じる
〇頭で、ある一定の考えをまとめることができない
〇睡眠問題がある
〇長時間、あるいは毎日何回も泣く
当時のこと
当時、父は自分の不安な気持ちなども、ときどき私に語っていました。
一緒に食事をしたりお茶を飲みながら、そんなふうに話ができる状態でよかったと思っていました。
けれど、このアンダーラインはつらいものがあります。
特に一番最後が。
泣いている姿はみませんでした。
泣きたいくらいの気持ちだったのか、本当に泣いていたのか。
まとめ
父とは、ちょくちょく外食にもでかけていました。
お墓のことも、相続のことも率直に話し合えて楽しかった。
わかりあい支えあえたと思っていましたが、がんの再発がわかり、不安や孤独感があったことがうかがわれます。
80代の親と50代の子。
お互いの立場や状況を理解できる、うってつけの年齢でした。
けれど、全部はわかっていなかったし、支えきれていなかったのかもしれません。
がんの再発。
「治らないかもしれない」という境地にたたされたら、自分もこわいと思いますが、まずは病気や治療法を正しく知ることが大切なようです。
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