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友だちの手のひらに鉛筆をつきさす 子どもの暴力に対する先生の指導【小2】

学習ボランティアとして入らせてもらった小学2年生のクラスで、授業中にAさんがBさんにケガをさせました。

 

遠目にみていても、偶発的な事故ではなく、あきらかにAさんがBさんに何か痛いことをしたのだとわかります。

 

 

 

 

 

 

担任の先生の指導

この様子を担任の先生は、見逃がしませんでした。

 

「Aさん、今、どうやってBさんに鉛筆を渡した?」

 

無言のAさん。

 

「Bさん、今、どやって鉛筆を受け取った?」

 

Aさんが自分の手のひらに、鉛筆をつきさしたことを説明するBさん。

 

「ちょっと、手のひらを見せくれる。」

 

「血が出ているよね。」

 

 

「Aさん、何か言うことはないの?」

 

Aさんは無言のままです。

 

「こういう時は、何か言うことがあるんじゃないの?」とクラス全体に向かって問いかける先生。

 

「あやまらないといけないんだよ。」と子どもたち。

 

それでも無言のAさん。

 

「先生がBさんのお母さんだったら、こんなこと許さないよ。」

 

先生は、Aさんに3つの選択肢を示しました。

  1. Aさんが自分であやまる。

  2. 先生も一緒にあやまってあげる。

  3. Aさんがあやまれないなら、先生があやまる。

 

 

結局、先生が1人でBさんにあやまっていました。

  • Aさんがあやまるのを待っていたら、授業ができなくなってしまう。

  • 先生があやまってくれたので、Bさんの心の傷がいやされた。

  • 悪いことをしたらあやまる必要があることを、クラスの子どもに伝えていかなくてはならない。

  • Aさんへの指導は、機会をとらえて繰り返していくよりほかない。

 

そんなふうに感じました。

 

 

やられたB君の反応

とがった鉛筆の先を、人さまの手のひらにつきさすなんて。

 

痛い以上に、こんなおかしなことをされたら言い返しそうなものです。

 

けれど、BさんがAさんに何か言いかえすことはありませんでした。

 

こういった暴力沙汰は日常茶飯事で、Aさんはそういうことをする人。

 

Bさんはもちろんのこと、クラスの子どもたちも仕方がないと受け入れているようです。

 

 

笑っているA君

先生がクラスの子どもたちを巻き込んで、ことの是非を指導しているというのに、当のAさんは何と笑っているのです。

 

友だちの手のひらに鉛筆をつきさす行為は、小さい子どもの小競り合いの範囲をあきらかに超えています。

 

いけないことをやってしまったという表情はまるで感じられません。

 

こんな恐ろしいことを、笑いながらいとも簡単にやってのける小学2年生の小さな子ども。

 

 

まとめ

 

このような行動をとる子どもは、本当に大勢の先生が様子を気にかけ、あちこちで声をかけてくれています。

 

私も教室に入ったら、まず「Aさん、おはよう。」と声をかけ、帰る時も「Aさん、さようなら。またね。」と必ず声をかけるようにしています。