今日学習ボランティアとしておじゃました2年生の授業は、算数の《長さをはかる》でした。
初めてものさしを使う子ども達とかかわった経験をもとに、ものさしを使って正しく長さをはかるためのポイントをまとめてみました。
ものさしをこんな風にあてている
ハガキの横をはかる時、子ども達のものさしのあて方は、驚くほどさまざまです。
ものさしを右側からあてる
これでも、はかれないことはないけれど。
ものさしの(左)端に合わせない
左端に合わせるでもなく、右端に合わせるでもなく。
これで数えるのは、大人でも大変そうです。
ミリのメモリがついていない側をあてる
ぴったり○cmの場合はこれでもOKですが、こちら側を使うとはおもいもよりませんでした。
1cmと1mmとの関係がわからない
ものさしのあてかたさえできていれば、1cm単位の長さをはかるのは、さほど難しくないようです。
ところが、今日はmm単位が入ってきました。
「この1cmの中に小さいメモリが10個入っているんだよ。」
これは5cmピッタリ?
ピッタリ!
これは5cmピッタリ?
ピッタリじゃない!
5cmは超えている?
こえている!
6cmまでいってる?
いってない!
5cmから何mmあるのかいっしょに数えてみるよ。
1mm、2mm、3mm、4mm。
そうすると全体の長さは?
「4cm!」
「14mm!」
「5cm4mm」と正しい答えが聞こえてくるまで、先生は根気よく最初から同じ説明を繰り返します。
1mmは小さすぎて1メモリずつかぞえられない
そもそも数をかぞえるのに、まだ両手を使わないとできない子どもさんもいます。
言われた数と数をたすだけなら、どんなに時間がかかろうとも数えられます。
しかし、ものさしの1mmのメモリを1つずつ数えていくと、メモリが小さすぎて途中でわからなくなてしまいます。
ポイント
「ものさしの左端(メモリ0)」を「はかりたい物の左端」にピッタリ合わせる
そしてまた、このピッタリ合わせることが、2年生の子どもさんにはむずかしいのです。
メモリを数えているうちに、ものさしが動いてしまうことがあるからです。
mmのメモリがついている側を上にする
mmのメモリは小さいため、はかりたい物に近づけないと正確にはかることができません。
cm単位で数えられるところまで数える
1cmに満たない最後の端数のみ1mmずつかぞえる。
ただし、1mm、2mm、3mmくらいまでならいいのですが、ただそのまま9mmまで数えると目がとんでしまい、数えにくくて困ります。
真ん中に5mmの線が出ているので、そこを超えているのであれば、6mmから1メモリずつ数えるようにするとかんたんです。
「10のともだち」の復習
cmやmmの出番となっても、ベースになっているのは「10のともだち」。
1と9
2と8
3と7
4と6
5と5
例えば、「5cm9mm」の場合。
5cmからmmのメモリを9つ数えるより、6cmから1mm少ないととらえられるようになっていくことができれば。
つまり、端数(mm)は9つだとさっとわかるようになってくると、算数の授業も楽になっていくのですが。
さいごに
子どもさんが、宿題やテストの見直しでものさしで何かをはかっていたら、是非声をかけてあげてください。
「(ものさしを)上手に押さえているね。すごい!」
「細かいメモリをよく数えることができたね。すごい!」
「cmやmmよく書けているよ。すごい!」
「授業で、こんなにむずかしいことを習っているんだね。すごい!」
「お母さんのスマホは何センチあるかはかってみてくれる?〇〇ちゃんが書いてくれたこのメモ紙、スマホケースに入れておくね。ありがとう!」
1年生の頃の授業とくらべると、算数もずいぶんむずかしくなってきました。
ほんの小さな一言でも、お母さんお父さんから言われれば勇気百倍です。