放送大学の授業形態は、「TV」「インターネット」の他に、実際に会場に出向き直接講義を受講する「面接授業」もあります。
初めての面接授業。
授業の冒頭での話が印象的でしたので、まずはその内容からご紹介します。
講義冒頭のはなし
虚弱ではない ≠ 健康
前向きに社会に参加している = 健康
つまり、病気でないということが、ただちに健康であるとはいえないというのです。
しょっぱなから、なんといいことを言ってくれるのか。
体力と気力の衰えをおして、講義会場まで来ている身にはありがたい話です。
精神的に健康なヒト(人)とは
このことをもう少し詳しく紹介した資料が用意されていました。
精神的に健康なヒト(人)とは *シュルツの考察
常に理性的とは言えないまでも、意識的に自分の行動をコントロールし、自分の運命を引き受けることができる。
また、自分は誰であり、自分は何であるかをよく知っている。
自分の強さと弱さを意識しており、それを受け入れている。
自分ではないものを装うようなことはせず、人々や場の要請に応えて社会的役割を演じても、それを真の自己と混同することはない。
そしてまた、過去に生きるのではなく、現在にしっかりと結びつけられている。
志向性は未来の目標や使命に向けられても、自分の進行しつつある現在を自覚し、敏感である。
更に静かで安定した人生よりも、挑戦と興奮を伴う人生、新しい目標やあたらしい経験を求めている。
引用:長田久雄 編集『看護学生のための心理学』p58 医学書院 2019年12月15日第2版
健康な人格とは
こちらの資料も励まされました。
健康な人格とは
万人に共通する健康な性格があるのではなく、むしろ特異・個性的・独自であることが重要である。
また、同じ人でも、年齢によって異なってくる。
いろいろなライフスタイル(生き様・生き方・生活様式)・信条・社会的役割を持ちながら、いかに現実世界に適応していくかを試してみる自由を持つことが、健康であるための条件といえるかもしれない。
引用及び筆者加筆:長田久雄 編集『看護学生のための心理学』p59 医学書院 2019年12月15日第2版
「現実」は厳しいけれど、否定することはできません。
「世の中がおかしい」と言ったところで、その「世の中」で生きていくしかないのですから。
厳しい現実世界で、あーやったり、こーやったりもがいて何とかしようとしていることは、つらいけれど、それこそが、健康の証なんだよということでしょうか。
だれもが、いつからでも始められる
「だれもが、いつからでも始められる」
こう言われたくて、放送大学というか、心理学の勉強をしているのかも。
中高年だけではなく、もちろん若い人であっても、いつからでも始められる、いつからでも仕切り直しできる。
そうでなかったら、ホント生きていかれないですよね。
今年度の放送大学の2学期(後半)の受講は、ちょうど募集中です。
次の6つの分野が用意されており、募集締め切りは今月末の8月31日(火)です。
1科目から受講OKです。
- 生活と福祉
- 心理と教育
- 社会と産業
- 人間と文化
- 情報
- 自然と環境
面接授業の様子、受講者数、年齢層、レポート提出などについては、別の機会に報告したいと思います。