通っているテニス教室では、3ヶ月に1回試合の日があります。
参加は自由で、ペアを組んで申しこんでもよし、ペアが見つからない場合は1人で申し込んでおくと、コーチが適当な相手を決めてくれます。
ベンチで休憩している時に、隣にすわっていた私より年配の女性にたずねてみました。
「今度の試合出ますか?」
すると、「私、出られないのよ。だんなさんが病気でね。いつどうなるかわからないでしょう。急に試合をキャンセルすることになると、(ペアの)相手の人に悪いから。」と言うのです。
配偶者が病気だと、予定がたてづらい
練習であれば、欠席も途中で帰るも自由。ただし試合となると、同じ曜日の同じ時間なのに参加できない。
今日もこうして練習に来ているところをみると、だんなさんの病状は急変してはいないのでしょう。
でも、薬さえ飲んでいればいいという状態でもないようです。
いつ何がおこるかわからないかと思えば、「個人的な約束」はできない。
年齢的には少しあとを追いかけている私としては、身につまされます。
そんな時こそメリハリが必要
知らなければそんな状況にあるとは思えないほど、エネルギッシュにテニスをされています。
すごい!
そんな時だからこそ、テニスに来ているのかもしれません。
自分が元気でいるためには、自分の時間をもつことが大事だと知っているのでしょう。
高齢者のストレスの原因
公益財団法人 長寿科学振興財団によると、高齢者が感じるストレスの原因(複数回答)は次のグラフのとおりです。
公益財団法人 長寿科学振興財団
1番は「健康上」の問題。
2番は「政治、外交等社会問題」。
3番は「子どもとの関係」。
この他にも、仕事上の問題や配偶者との関係性の問題、家計などの経済的な問題も上がっており、高齢者の感じるストレスは多岐にわたることが分かります。
公益財団法人 長寿科学振興財団
高齢者のストレス解消法
同じく公益財団法人 長寿科学振興財団によると、高齢者のストレス解消法はは次のグラフのとおりです。
1番は「友人に話を聞いてもらう」。
2番は「配偶者に話を聞いてもらう」。
3番は「スポーツなどをして体を動かす」。
「スポーツ」が3番に入っています♪
テニスも、やり始めると他のことはすっかり忘れてボールを追いかけていますからね。
メリハリをつけることが必要
高齢期は心身ともに弱くなってくるというのに、容赦なくふりかかってくるストレス。
介護や病院通いにとられる時間も多いでしょう。
困りごとのいくつかは、考えてもどうにもならないことかもしれません。
でも、だからこそ、状況や時間、お金がゆるす範囲で、どこへでも飛び出し(コロナに気をつけながら)、欲しいものを買い食べ、元気でいられるようにしていることが必要なのです。