どこにでも生えていて、かわいい白い花を咲かせるドクダミ。
「十薬(じゅうやく)」とよばれ、さまざまな薬効があるとのことです。
今回は、このドクダミでお茶を作ってみました。
繁殖力
いつの間にかドクダミに入りこまれ、我が家の庭はドクダミ畑となりかけています。
かわいい白い花からは想像できないほど、その繁殖力は圧倒的です。
隣地境のブロックに沿って
地面に置いたプランターとプランターの間からも
このとおり、1度入りこまれてしまうと、手のほどこしようがないほど、あっちからこっちから生えてくるドクダミ。
薬草園でドクダミを(わざわざ)育てているのを見た時には、せんえつながら心配してしまいました。
ドクダミ茶の作りかた
近くの空き地や土手にもどっさり生えていますが、自宅の庭にこれだけ生えていれば、完全自給自足です。
1 収穫したドクダミを洗います
ドクダミ茶の作りかたの中で、一番大変な作業です。
ほうれん草や小松菜など、「葉物」は洗うのが大変です。
2 ひもでしばります
ビニールひもを用意して、ドクダミを4本ずつしばります。
3セットできました。
3 干します
2本ずつに分けて、ハンガーに掛けます。
どこへでも、都合の良いところにかけておきます。
風とおしのいい所にかけておくと、早く干しあがります。
4 炒ってくだきます
約1週間でカラカラになりました。
このままでもいいのですが、他のハーブと合わせるため炒って小さくします。
フライパンの火は一番弱くしたまま、くきはハサミで切り、葉は手でもみくだきます。
だいぶ小さくなりました。
ちょっと、がんばりすぎました。
ドライアップルと一緒にお茶にします。
(いつもはフェンネルも加えるのですが、ちょうど使い終えてしまいました。)
薬効
図書館で見つけた本には、次のとおり薬効が書かれていました。
野山の薬草 見つける・使う (現代農業特選シリーズ) [ 農山漁村文化協会 ]
どんな薬効がある?
生薬は顔の化膿性炎症などの膿の吸い出しとして効果がある。ニキビや吹き出物にもよい。乾燥葉は十薬と呼ばれ、解毒、抗菌、抗カビ効果があるので、諸病(冷え性、高血圧、動脈硬化症、便秘、皮膚病など)に効く。お酒にすれば強壮剤となり、とくに老人の体力低下、意欲減退によい。
『野山の薬草』(編者 一般社団法人 農村漁村文化協会)
2 抗菌
3 抗カビ
4 冷え性
5 高血圧
6 動脈硬化症
7 便秘
8 皮膚病など
私は、このドクダミにドライアップルとフェンネルを加えて、消化ティーとして飲んで半年ほど経ちますが、「7 便秘」に効果があると実感しているところです。
血圧や動脈硬化も気になる年齢ですから、知らないあいだに、一石三鳥くらいになっているかもしれません。
コツ
どんなものでも採り始めると、つい夢中になってどんどん採ってしまいますが、洗うのが大変です。1回に少量ずつにしておくと苦になりません。
ひと手間省けます。
3 味が気になる場合は、麦茶とミックスする
生葉の時には、独特のにおいがあります。お茶にしてみても気になる場合は、これからの時期、麦茶をつくる時に好みの分量を入れてみたらどうでしょうか。