今日の学習ボランティアは小学2年生の「春さがし」の授業のお手伝いでした。
教室を出て、学校の敷地内で春をさがします。
ほとんどの子どもたちは担任の先生の指示にしたがい、春を見つけて学習カードに書き込んでいます。
その中で2人の子どもが、先生の意図するところとはあきらかに違う行動をとっていました。
春探しをしないでこんなこと
ジャングルジムで遊ぶ
子どもたちの多くは校庭にちらばって行きましたが、その2人はジャングルジムへと突進し、よじ登り遊びはじめます。
「春は見つかったの~?」と下から声をかけます。
「まだ~。」
「一緒に春をさがしに行こうよ。」
「私たち、上から春を探すから。」
「ふ~ん、そうなんだ‥‥。」
学習バックをジャングルジムの上から落とす
そして、そのうちには自分の学習バックをジャングルジムの上から地面に落とすのです。
(どうしてわざわざ落とすのか?)
(私に拾ってほしいから?)
(わからない‥‥。)
何とか次のセリフをしぼりだします。
「あ~あ、よごれちゃうよ。」
これまでに似たような場面でしかったこともありますが、私ではどうにもなりません。
友だちのぼうしを取り上げて地面に投げ捨てる
やっとジャングルジムをおりてきたかと思うと、今度は友だちのぼうしをひったくり、地面にたたきつけます。
(いったいどうすればいいのか!?)
あっちこっちの様子を見て回っている担任の先生が、教室にもどる時間になったことを告げにやってきました。
私がこの2人を連れて教室にもどる「しんがり」を務めることになるわけですが、いつまで待っていてもジャングルジムから降りてきません。
だんだんわかってきます。
こういう時は待っていてはダメなのです。
「時間だから、もう行くよ。」とスタスタ教室に向かって歩きはじめると、50mくらいの距離をあけてついてきます。
そうじの様子
そうじの時間も目をみはる「活躍」です。
そうなのです。
そうじの時間ですらボランティアが必要な状況なのです。
私が見ている範囲で起きた事件。
〇ぞうきんを窓から落とす
〇友だちが机をふいているのに机を動かしてじゃまをする
〇ぞうきんを友だちの頭に投げつける
〇友だちがもっているほうきをとりあげる
〇友だちのくつを階段の上から落とす。
そうじは何ひとつしませんでした。
「この机を一緒に運ぼうよ。」
「ここのぞうきんがけをお願いしてもいい?」
「みんな、一生懸命おそうじしているね。」
どれも効き目なし。
ストレートに親につたえられないこともある
この様子を親御さんは承知しているのでしょうか。
学習には取り組まず、友だちにいやなことをかんたんにやってのける。
大人が注意しても、どこふく風。
担任の先生も、その子どもへの対応や学級運営に大変苦労されています。
しかし、この様子はそのまま逐一親御さんには伝えられていないようです。
「おたくの子どもさんは、こんなに大変なんですよ。」という話です。
学校側が親御さんとの信頼関係を築きながら、ゆっくりゆっくりコミニュケーションをすすめているようです。
まとめ
我が子にとって不都合なことを担任の先生が連絡してきたら、それはよほどのことなのではないかと思います。
学校や先生の対応が?ということもあるかもしれませんが、今どきの学校は、親御さんにとても気を使っているようにみえます。
学校側の気づかいと、親の我が子かわいさ。
むずかしい問題です。
きっと、どこの学校でもこの状況はめずらしくないのでしょうが、学校現場は限られた人員と時間の中で、試行錯誤を繰り返しながら奮闘しています。