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知的障がいのある子ども 時計の問題がわからない時の教え方

今日の学習ボランティアは、特別支援学級に在籍する知的しょうがいのある子どもたちと一緒に、時計の見方を勉強しました。

 

用意されたプリントには時計の絵が6個あり、それぞれ何時何分をさしているのか答えを書くようになっています。

 

しかし、子どもたちの手は動かず、1問目からわからないようです。

 

こんな時の教え方や声がけのしかたについてお話します。

 

 

 

 

 

 

短針から聞く

先ずは短針が何時をさしているのか聞いていきます。

 

「短い針は何時を指していますか?」

 

こう聞いても無言でいるときは、「短い針」とはそもそも何なのかわかっていないかもしれません。

 

短針と長針のちがい

時計には短針と長針があるわけですが、この子たちの目線で見ると、短針と長針の長さの差はそれほど大きくありません。

 

つまり、どちらが長くてどちらが短いのかわからないのです。

 

長短の差がわからない場合は、手元にある算数セットの時計の2本の針を重ねてみます。

 

長さが違うことを納得したところで、(算数セットの時計の)短針の先に印をつけ、どちらが短針なのか視覚的にはっきりわかるようにします。

 

(印をつけなくてもわかるのであれば、つけなくてOKです。)

 

問題をとく場合は、「短かい針は何時をさしていますか?」と聞く前に、まず、「短い針はどちらですか?」と聞く必要があります。

 

この順番で聞いてみても、キョトンとして反応がない場合は、そもそも長短の概念から理解できていないかもしれません。

 

時計には針がいくつある?

長いとか短いの概念からわからない場合はどうすればいいのか。

 

手元の時計を使って、「時計には針が何本ついていますか?」と聞いてみます。

 

針が2本ついていることを確認したら、2本の針を近くに寄せて、「2本の針を比べると、こちらの針(短針)のほうが短いよね。」

 

「時計には、短い針と長い針があることを、おぼえてね。」と教えます。

 

短針の見方

時計の見方のややこしいところは、同じ「1」をさしていても、短針がさしていれば「1時」であり、長針がさしていれば「5分」となるところです。

 

さしている数字がそのまま時間となるため、短針の見方から教えていくのがわかりやすいです。

 

手元の時計を使って、まずは「1時」にしてみます。

 

長針を1周まわして、「2時、3時、・・・。」とやっていきます。

 

ひととおり教えたら、「では、1時にしてみてください。」と今度は、子どもにやらせてみます。

 

その時に、短針はぴったり「1」をさし、長針は真上の「12」をさしていないといけないことも教えます。

 

長針の見方

長針の見方は、一緒にやってみると、本当にむずかしいと思いました。

 

「1」をさしているのに「1」分とならず、「5」分となるため混乱するのです。

 

長針の場合は、1分ごとにきざまれているメモリを読み取ることになります。

 

いまどきの算数セットに入っている時計はとても親切で、メモリだけではなく、「1」の数字の横に「5分」の「5」が表示されています。

 

 

 

 

つまり、長針の読み方は、「12(真上)」からメモリを数えるけれど、5分おきに何分になるのか小さい数字で書いてあるよとなるわけです。

 

まとめ

時刻はデジタル時計でわかるとはいうものの、時間の基本ごとはアナログ時計の方がイメージしやすいと思います。

〇1時間は60分

〇お昼の12時(0時)と夜中の12時があること

横に付き添いながら、1時間の授業で6個の問題を何とかやり終えましたが、まだまだ反復練習は続きます。

 

 

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